こんにちは。
福山市松永町のよく歯科です。
夏になると流行しやすい感染症の一つが、ヘルパンギーナです。
ヘルパンギーナは、特に小さな子どもにかかりやすい病気で、保育園や幼稚園で感染が広がりやすいのが特徴です。
今回は、ヘルパンギーナの特徴とよく似た病気について解説します。
ヘルパンギーナってどんな感染症?
ヘルパンギーナは、ウイルスが原因の夏風邪の一種です。
初夏から秋にかけて流行しやすく、突然38~40℃の熱が出て、数日間続きます。
それに加えて、お口の中の咽頭部分にいくつもの水疱ができることもヘルパンギーナの特徴です。
この水疱の大きさは1~5mm程度で、水ぶくれのようなものとして現れ、水ぶくれの周りには充血が確認されます。
やがて、その水疱は破れて潰瘍としてしばらく残りますが、治るまで痛みを伴う場合があるのです。
そのほかにも、全身の倦怠感や食欲不振、のどの痛み、嘔吐などが特徴としてあげられます。
ヘルパンギーナの感染力は強く、7月をピークに流行しやすい傾向があります。
ヘルパンギーナによく似た病気
ヘルパンギーナに間違えられやすいよく似た病気は、「手足口病」と「プール熱」、「水ぼうそう」です。
それぞれの違いを見ていきましょう。
手足口病
ヘルパンギーナと間違えられやすい病気ですが、手足口病ではお口の中だけでなく、手のひらや足の裏、なかにはひじやおしりにまで発疹が見られるのが特徴です。
発熱もしますが、38度を超えることはほとんどありません。
プール熱
別名を「咽頭結膜熱」といいます。
主症状は、発熱と咽頭炎、結膜炎の3つです。
ヘルパンギーナとは、結膜炎を引き起こすことにより、目の充血や目の痛みなどを伴う点が異なります。
第2種感染症に指定されているため、学校へ行くには、症状が治まってから2日以上が必要です。
水ぼうそう
水ぼうそうの一番の特徴は、部位を特定せず全身に発疹ができることで、発疹は数週間かけてかさぶたになって治ります。
やはり子どもの感染が多く、数日程度の発熱と食欲不振、軽い頭痛も症状としてみられます。
ヘルパンギーナの治療は歯科口腔外科で可能です
ヘルパンギーナは、内科や小児科で治療を行いますが、歯科口腔外科でも治療が可能です。
対症療法を基本とし、解熱剤や鎮痛剤の服用、栄養や水分をしっかり補給することが基本です。
お口の中の発疹は、上述した病気以外にもさまざまな病気があります。
よく歯科では、長年、歯科口腔外科の経験を積んだ院長が、丁寧に診察し、治療にあたります。
同じ建物に併設しているはるな皮ふ科と連携しており、類似した病気であっても対応が可能です。