
「抗がん剤治療中で口の中がつらい」「終末期の家族に、できることはないだろうか」「緩和ケア中でも歯科に通っていいのか分からない」——そのようなお気持ちを抱えていらっしゃる方は、少なくありません。
実は、緩和ケアや終末期においても、口の中のケアはとても大切な医療のひとつです。口腔内の状態が整うことで、食べる喜びや会話の質、そして生活の質(QOL)に大きく関わってきます。
広島県福山市松永町の「よく歯科」は、歯科口腔外科専門医としての経験とともに、緩和ケア研修指導医師の資格を持つ院長・伊藤 翼(いとう よく)が診療を行っております。この記事では、緩和ケア・終末期における歯科治療と口腔ケアについて、わかりやすくご説明いたします。
- ✅ 緩和ケア・終末期に口の中のケアが重要な理由
- ✅ 口腔乾燥・口内炎・義歯トラブル・嚥下ケアへの対応方針
- ✅ よく歯科が大切にしている医師連携と有病者歯科への取り組み
- ▸ 緩和ケア中の口のつらさ——あなたの悩みは「見過ごされがち」な問題です
- ◦ こんな症状が出ていませんか?
- ◦ 「歯科に行くべきか迷っている」方へ
- ▸ なぜ緩和ケア・終末期に口腔ケアが重要なのか——仕組みと背景を解説
- ◦ 義歯(入れ歯)の問題も見逃せません
- ▸ 緩和ケア・終末期における口腔ケアの具体的な対応方針
- ◦ ① 口腔乾燥へのアプローチ
- ◦ ② 口内炎・粘膜ケアへのアプローチ
- ◦ ③ 嚥下ケア・義歯調整へのアプローチ
- ▸ 有病者歯科・医師連携——よく歯科が大切にしていること
- ◦ よく歯科が取り組む有病者歯科・口腔外科対応
- ▸ よく歯科のご家族・介護者の方へのサポート
- ◦ 自宅でできる口腔ケアのポイント
- ◦ 完全バリアフリー設計で、通院しやすい環境を整えています
- ▸ 緩和ケア・終末期の口腔ケアに関するよくある質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 緩和ケア・終末期の口腔ケアについて、まずはご相談ください
緩和ケア中の口のつらさ——あなたの悩みは「見過ごされがち」な問題です
がんの治療を受けているとき、あるいは終末期において、口の中のトラブルは見落とされやすい症状のひとつです。抗がん剤や放射線治療の影響で、口の中が乾く・口内炎がひどくなる・食べ物が飲み込みにくくなる、といったことが起こりやすくなります。
「これは仕方がない」「我慢するしかない」と思われている方も多いのですが、適切なケアによってその苦痛を和らげることができる場合があります。
こんな症状が出ていませんか?
緩和ケア・終末期の患者さんやそのご家族から、よくお聞きする口腔内のお悩みをご紹介します。
- ✅ 口の中が乾いて、話しにくい・食べにくい
- ✅ 口内炎が何度もできて、食事のたびに痛い
- ✅ 入れ歯が合わなくなってきた・痛みがある
- ✅ 食べ物や水が飲み込みにくくなってきた
- ✅ 口の中が不衛生になりがちで、家族として何かできることがないか気になっている
「歯科に行くべきか迷っている」方へ
緩和ケアを受けている方や、治療中のご家族をお持ちの方から「こんな状態で歯科に行ってもいいのかわからない」というご相談をいただくことがあります。全身状態を把握した上での歯科診療が必要なケースだからこそ、専門的な対応が大切です。どうぞ遠慮なくご相談ください。

⚠ よくある誤解「緩和ケア中や終末期は、歯科治療を受けられない」と思われている方が少なくありません。しかし実際には、全身状態や治療内容に配慮しながら、口腔ケアや必要な歯科処置を行うことが可能な場合があります。まずは専門医にご相談ください(内容・程度によっては対応できないケースもあります)。
なぜ緩和ケア・終末期に口腔ケアが重要なのか——仕組みと背景を解説
口の中の状態は、全身の健康状態に深く関わっています。特に、がん治療中や終末期の患者さんにとって、口腔環境の悪化は食事・会話・睡眠の質に直結する重要な問題です。ここでは、主な原因と仕組みをわかりやすく整理します。
抗がん剤・放射線治療・一部の鎮痛薬や向精神薬は、唾液の分泌を抑制することがあります。唾液は細菌の増殖を抑え、粘膜を保護し、食べ物を飲み込みやすくする大切な働きをしています。唾液が減ると口腔内が乾燥し、口内炎・感染・むし歯・嚥下障害のリスクが高まります。
化学療法や頭頸部への放射線治療を行っている患者さんは、口腔粘膜炎(口内炎)が生じやすい状態にあります。食事のたびに強い痛みを感じる場合もあり、栄養摂取や水分補給にも影響を及ぼすことがあります。口腔内を清潔に保つケアが、症状の緩和に役立つことがあります。
終末期の患者さんでは、筋力の低下や口腔乾燥により、食べ物や水分が気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」が起きやすくなります。誤嚥性肺炎は終末期の患者さんにとって重篤なリスクとなりえます。口腔ケアにより口腔内の細菌数を減らすことが、誤嚥性肺炎のリスク軽減に関わると考えられています(個人差があります)。
義歯(入れ歯)の問題も見逃せません
がん治療の経過とともに体重が変化すると、以前は合っていた入れ歯が合わなくなることがあります。合わない入れ歯を使い続けると、粘膜を傷つけて口内炎や感染の原因になることもあります。食事のたびに痛みがある場合は、早めに歯科医師に相談されることをおすすめします。
緩和ケア・終末期における口腔ケアの具体的な対応方針
よく歯科では、患者さんの全身状態・治療内容・主治医との連携状況を踏まえながら、個々の状況に応じた口腔ケアや歯科処置をご提案しております。以下に、主な対応の考え方をご紹介します。
① 口腔乾燥へのアプローチ
口腔乾燥の程度や原因に合わせて、保湿ジェルや保湿スプレーの使用指導、口腔ケアの方法のアドバイスなどを行います。自宅でもできるセルフケアの方法についても、ご本人やご家族にわかりやすくお伝えしております。
唾液腺のマッサージや、口腔内の湿潤を保つためのケア習慣も、日常生活の中で取り入れやすい方法として有効な場合があります(個人差があります)。
② 口内炎・粘膜ケアへのアプローチ
化学療法・放射線治療による口腔粘膜炎は、適切な口腔ケアにより悪化を抑えられることがあります。歯科医師・歯科衛生士が口腔内の状態を確認し、炎症の程度に応じたケアや処置をご提案します。感染が疑われる場合は、主治医と連携して対応します。
口腔ケアで期待できること
- 口内炎の悪化を抑える効果が期待できる
- 口腔内の細菌数を減らし誤嚥性肺炎リスクの軽減につながる可能性がある
- 口臭の軽減により会話がしやすくなる場合がある
- 食事・水分の摂取が楽になる可能性がある
⚠ ケアを怠った場合のリスク
- 口腔内細菌の増加による感染症リスク
- 誤嚥性肺炎につながるリスクがある
- 義歯による粘膜損傷・口内炎の悪化
- 食事・水分が摂れず体力低下につながる可能性
③ 嚥下ケア・義歯調整へのアプローチ
院長の伊藤は、日本嚥下リハビリテーション学会認定士の資格を持っており、嚥下(飲み込み)の問題についても専門的な知見から対応することができます。「最近、食べ物や飲み物が飲み込みにくい」というご相談もお気軽にお申し付けください。
また、体重変化などにより入れ歯が合わなくなった場合は、入れ歯の調整を行います。食事の際の痛みや不快感を和らげ、少しでも食べる喜びを感じていただけるよう、丁寧に対応してまいります。
有病者歯科・医師連携——よく歯科が大切にしていること
緩和ケアや終末期における口腔ケアは、歯科だけで完結するものではありません。主治医や担当医との緊密な連携が、患者さんにとっての安心につながります。
よく歯科の院長・伊藤 翼は、北海道医療大学を卒業後、広島大学病院の顎・口腔外科を経て、JA尾道総合病院にて歯科副部長・主任部長として約17年にわたり口腔外科の診療に携わってまいりました。大学病院・総合病院での経験から、全身状態を把握した上での歯科診療を得意としており、医科の先生方との連携も積極的に行っております。
よく歯科が取り組む有病者歯科・口腔外科対応
よく歯科のご家族・介護者の方へのサポート
緩和ケアや終末期においては、患者さん本人だけでなく、支えるご家族・介護者の方へのサポートも大切だとよく歯科では考えております。「自宅でどのように口腔ケアをすればいいか」「どんなケア用品を使えばいいか」といった疑問にも、丁寧にお答えしております。
自宅でできる口腔ケアのポイント
ここでは、自宅で介助する際に役立てていただけるケアの基本的な考え方をご紹介します(個人差がありますので、詳しくは担当医・歯科医師にご相談ください)。
口腔保湿ジェルや保湿スプレーを定期的に使用し、口の中が乾燥しないよう心がけることが大切です。水や薄めたうがい薬で口をゆすいだり、湿らせた綿棒で拭ったりするだけでも効果が期待できる場合があります。
粘膜が弱くなっているときは、やわらかい歯ブラシや口腔ケア用スポンジを使い、粘膜を傷つけないよう丁寧にケアします。痛みがある場合は無理に磨かず、清潔な水で口をゆすぐだけでも構いません。
口内炎がなかなか治らない・口の中のただれが続く・食べ物が飲み込めないなどの症状が続く場合は、自己判断せずに歯科医師にご相談ください。早めの対応が状態の悪化を防ぐことにつながります。
完全バリアフリー設計で、通院しやすい環境を整えています
よく歯科は、広島県福山市松永町に位置し、完全バリアフリー設計を採用しております。車いすやベビーカーをご利用の方も安心して通院していただけます。体力的に通院が難しい場合は、ご来院の際の配慮についても事前にご相談いただけます。
また、「ウォンツ福山松永店」の大型駐車場をご利用いただけますので、お車でのご来院も便利です。WEB予約にも対応しており、ご自宅からご予約いただけます。
緩和ケア・終末期の口腔ケアに関するよくある質問(FAQ)

この記事のまとめ
- ✅ 緩和ケア・終末期においても、口の中のケアはQOLに直結する重要な医療のひとつ
- ✅ 口腔乾燥・口内炎・義歯トラブル・嚥下障害など、症状に応じた対応が期待できます
- ✅ よく歯科の院長は、緩和ケア研修指導医師・歯科口腔外科専門医として、医師連携のもと有病者歯科に対応しております
- ✅ ご家族・介護者の方からのご相談も歓迎しております
- ✅ 広島県福山市松永町のよく歯科は完全バリアフリー・WEB予約対応で、通院しやすい環境を整えております
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緩和ケア・終末期の口腔ケアについて、まずはご相談ください
「どこに相談すればいいか分からない」「専門的な対応をしてほしい」というご要望にも、丁寧にお応えします。広島県福山市松永町のよく歯科では、WEB予約を受け付けております。
【診療時間】月・火・水・金・土 午前9:30〜13:00 / 月・火・水・金 午後14:30〜18:00 / 土 午後14:30〜17:00 / 休診日:木・日・祝日
【アクセス】〒729-0104 広島県福山市松永町3丁目21番-27-2号 / JR松永駅南口より徒歩約13〜14分 / 「ウォンツ福山松永店」大型駐車場利用可



⚕ 院長コメント / 伊藤 翼(いとう よく)院長
私は大学病院や尾道総合病院にて、17年間口腔外科の治療に携わってきました。その中で、緩和ケアや終末期を迎える患者さんの口腔管理の重要性を、現場で何度も実感してまいりました。
「もう大きな病院まで行く体力がない」「家族のためにできることがないか」——そのようなお声に応えられる歯科医院でありたいと考えております。広島県福山市松永町のよく歯科では、全身状態を把握した上での歯科診療を得意としており、医科の先生方と連携を図りながら、地域の皆さんに安心してご利用いただける診療をご提供してまいります。
口腔がんの診査診断・治療の経験も豊富にございますので、一般的な歯科医院では難しい症状の判別も行うことができます。口腔がんは口内炎と間違えられて発見が遅れることも多いため、大きな病院まで行かなくても早期発見ができるよう、細心の注意を払って診療を行います。どうぞお気軽にご相談ください。