
「妊娠中に歯ぐきが腫れてきた」「歯周病が赤ちゃんに影響するって本当?」と不安に感じているプレママの方は、少なくありません。実は、歯周病と妊娠には深いつながりがあることが、これまでの研究でわかってきています。
広島県福山市松永町の「よく歯科」では、大学病院・総合病院で17年間口腔外科に携わってきた院長が、妊婦さんのお口の健康を全身状態とあわせてサポートいたします。この記事では、歯周病が妊娠に与える影響や、妊娠中に歯科を受診するときのポイントをわかりやすくご説明します。
- ✅ 歯周病が妊娠・赤ちゃんに与える影響とそのメカニズム
- ✅ 妊娠中に起こりやすい「妊娠性歯肉炎」の原因と対策
- ✅ 妊娠中に安心して歯科治療を受けるためのポイント
- ▸ 妊娠中に「歯ぐきがおかしい」と感じていませんか?
- ◦ 妊娠中はなぜ歯ぐきトラブルが起きやすいのか
- ◦ 「妊娠性歯肉炎」とはどんな状態?
- ▸ 歯周病が妊娠・赤ちゃんに与える影響のメカニズム
- ◦ よくある誤解:「妊娠中は歯科に行かないほうがいい?」
- ◦ 歯周病と糖尿病・全身疾患の関係も見逃せない
- ▸ 妊娠中の歯周病を予防・改善するためのケア方法
- ◦ 自宅でできるセルフケアのポイント
- ◦ 妊娠中の歯科受診・クリーニングのすすめ
- ◦ 妊娠時期別の歯科対応の目安
- ▸ 妊娠中の歯周病治療はどんな流れで進む?
- ◦ 初診から治療までの基本的な流れ
- ◦ 治療後の定期管理でお口の健康を維持
- ▸ よく歯科が妊婦さんのお口のサポートにこだわる理由
- ▸ よくあるご質問(FAQ)
- ◦ 妊娠中のお口の悩みは、よく歯科にご相談ください
妊娠中に「歯ぐきがおかしい」と感じていませんか?
妊娠中、「最近歯ぐきが赤く腫れてきた」「ブラッシングのたびに血が出る」「以前はなかったのに口臭が気になる」といった変化を感じる方はとても多くいらっしゃいます。
つわりで十分に歯を磨けない、食事の回数が増えて口の中に食べ物が残りやすくなった、などの生活リズムの変化が重なり、お口の環境は妊娠前よりも悪化しやすい状態にあります。
「歯ぐきが少し腫れている程度だから大丈夫」と見過ごされがちですが、妊娠中の歯周病は放置すると赤ちゃんにも影響をおよぼす可能性があることが知られています。特に、初めてのご妊娠でお口のケアに不安を感じているファミリー層の方にとって、正しい知識を持っておくことはとても大切です。
また、「歯科に行きたいけれど妊娠中に治療を受けても大丈夫なのか」と心配される方も多くいらっしゃいます。次のセクションから、歯周病と妊娠の関係についてひとつひとつ丁寧に解説していきます。
妊娠中はなぜ歯ぐきトラブルが起きやすいのか
妊娠すると、エストロゲン・プロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が大きく変化します。これらのホルモンは歯周病菌の増殖を促しやすく、歯ぐきの血管を拡張させるため、わずかな刺激でも腫れや出血が起こりやすくなります。
加えて、つわりによる嘔吐で口腔内が酸性になったり、食欲不振から間食が増えたりすることで、歯垢がたまりやすい状態が続きます。このような複合的な要因が重なることで、妊娠中は歯周病リスクが高まるとされています。
「妊娠性歯肉炎」とはどんな状態?
妊娠中に起こる歯ぐきの炎症を「妊娠性歯肉炎」と呼びます。歯ぐきが赤くなる・腫れる・出血しやすいといった症状が特徴で、妊婦さんの多くが経験するといわれています。妊娠性歯肉炎は、歯垢の細菌と女性ホルモンの変化が重なって起こるものです。
妊娠性歯肉炎の段階でしっかりケアを行えば改善が期待できますが、放置すると歯を支える骨にまで炎症が波及する「歯周炎(歯周病)」へと進行するリスクがあります。早めのケアと定期的な歯科受診が重要です。

歯周病が妊娠・赤ちゃんに与える影響のメカニズム
歯周病は「口の中だけの病気」と思われがちですが、実際には全身の健康に影響を与えることがわかっています。特に妊娠中は、歯周病菌や炎症性物質が血液を通じて全身へ広がる可能性があり、胎児への影響も懸念されます。
歯周病の炎症によって産生される「プロスタグランジン」などの炎症性物質が血液に乗って子宮に作用し、子宮収縮を促す可能性があるとされています。これが早産や低体重児のリスクを高める一因になり得ると考えられており、複数の研究で報告されています。もちろん個人差があり、歯周病だけが原因となるわけではありませんが、お口の健康を整えることが妊娠経過を支える一助になると考えられています。
歯ぐきに炎症があると、歯ぐきの血管から歯周病菌や細菌の毒素が血流に入り込みやすくなります。この状態が続くと、全身の免疫応答が刺激され、身体全体に炎症反応が起きやすくなります。妊娠中はただでさえ免疫機能が変化している時期のため、こうした影響がより出やすい状態にあると考えられます。
出産後も育児の忙しさから自分のお口のケアが後回しになりがちです。また、授乳中もホルモンバランスの変化が続くため、歯ぐきが弱い状態が持続することがあります。さらに、虫歯菌や歯周病菌は口移しや食器の共有などを通じてお子さんに伝わる可能性もあるため、産後も継続したお口のケアが大切です。
よくある誤解:「妊娠中は歯科に行かないほうがいい?」
「妊娠中に歯科治療を受けると赤ちゃんに悪影響があるのでは」と心配して、歯科受診をためらう方がいらっしゃいます。しかし、これは誤解です。妊娠中でも適切な時期・方法を選べば歯科治療は受けられます。むしろ、歯周病を放置するほうがリスクになる場合があります。
安定期(妊娠5〜7ヶ月ごろ)は比較的治療を行いやすい時期とされています。レントゲン撮影も防護エプロンを着用することで胎児への影響を大きく抑えることができます。麻酔薬も妊婦さんに使用できるものを使用することが可能です。担当医と産婦人科の先生とも情報を共有しながら、安心して受診できる環境を整えることが大切です。
歯周病と糖尿病・全身疾患の関係も見逃せない
妊娠中は妊娠糖尿病のリスクもあります。糖尿病と歯周病は互いに悪影響を与え合う関係(双方向性)があることが知られており、血糖コントロールが難しい場合には歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病を治療することで血糖値の安定に良い影響が期待できるとされています。全身状態を把握しながら歯科診療を行うことが、妊婦さんにとってとくに重要です。
妊娠中の歯周病を予防・改善するためのケア方法
自宅でできるセルフケアのポイント
妊娠中のお口のケアは、毎日のセルフケアが土台になります。つわりがつらい時期でも、できる範囲で以下のことを心がけてみてください。
✅ 取り入れたいケア習慣
- 食後はなるべく早めに歯磨きをする
- ヘッドが小さめの歯ブラシを使い、力を入れすぎず丁寧に磨く
- フロスや歯間ブラシを取り入れて歯と歯の間の汚れを落とす
- つわりがひどいときはうがいだけでもOK(洗口液の活用も)
- 水分を十分に摂り、唾液の分泌を促す
⚠ 注意したいこと
- 嘔吐後すぐの歯磨きは歯を傷める場合があるため、うがい後少し時間をおいてから磨く
- 甘いものの摂取が増えやすいので、食後のブラッシングをより丁寧に
- 歯ぐきからの出血があっても「妊娠中だから仕方ない」と放置しない
- 市販の薬用洗口液を使用する場合は成分を確認し、気になる場合は歯科で相談する
妊娠中の歯科受診・クリーニングのすすめ
セルフケアだけでは落とし切れない歯石や細菌のかたまりは、歯科でのクリーニング(保険適用)によって除去することができます。妊娠中でも安定期であれば歯科でのクリーニングを受けることが可能です。
定期的な歯科クリーニングは、歯周病予防の基本です。妊娠が判明したら、早めに歯科へご相談ください。妊婦歯科健診を実施している自治体も多くありますので、お住まいの福山市の健診も上手に活用しましょう。

妊娠時期別の歯科対応の目安
| 時期 | 歯科対応の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 妊娠初期(1〜4ヶ月) | 応急処置・緊急の場合のみ | 流産リスクがある時期。複雑な処置は避けるのが基本 |
| 安定期(5〜7ヶ月) | 比較的安全に治療しやすい時期 | クリーニング・むし歯治療・歯周病治療が行いやすい |
| 妊娠後期(8ヶ月〜) | 必要な応急処置のみ | 仰向けの姿勢が長時間つらくなる場合がある。長時間の処置は控えめに |
⚠ 注意事項
妊娠中の歯科治療は、担当歯科医師に必ず妊娠週数・既往症・服用中のお薬などを事前にお伝えください。産婦人科の先生と情報を共有しながら進めることが大切です。個人差がありますので、上記はあくまで目安となります。
妊娠中の歯周病治療はどんな流れで進む?
初診から治療までの基本的な流れ
妊婦さんが歯周病の治療を受ける際は、まずお口の状態と全身状態の確認から始まります。よく歯科では、レントゲンやお口の中の画像をご覧いただきながらわかりやすくご説明し、現在の状態と今後の治療方針をご納得いただいた上で進めます。
現在の妊娠週数、つわりの状態、産婦人科からの指示、服用中のお薬などをお聞きします。有病者歯科・医科歯科連携に強みを持つ当院ならではの丁寧な問診を行います。
歯ぐきの検査(プロービング)を行い、歯周ポケットの深さや出血の有無を確認します。必要に応じてレントゲン撮影(防護エプロン着用)も行います。
歯石・歯垢の除去(スケーリング)を中心に、お口の環境を整えます。歯周病治療・予防クリーニングは保険診療で受けていただけます。
治療後の定期管理でお口の健康を維持
妊娠中の歯周病治療は、一度で終わりではありません。定期的なメンテナンスで再発を防ぐことが、長期的なお口の健康につながります。出産後もかかりつけ歯科として継続的にサポートいたします。
よく歯科では、将来を見据えた治療計画をご提案し、産後のお子さんの口腔ケアやむし歯予防についても一緒にお考えしていきます。ファミリー層の方にも安心してお通いいただけるよう、完全バリアフリー設計・広い駐車場など環境面も整えています。
よく歯科が妊婦さんのお口のサポートにこだわる理由

よくあるご質問(FAQ)
この記事のまとめ
- ✅ 妊娠中はホルモン変化・口腔環境の悪化により、歯周病リスクが高まりやすい
- ✅ 歯周病の炎症物質が血流を通じて全身に影響し、早産・低体重児リスクとの関連が指摘されている(個人差があります)
- ✅ 妊娠中でも安定期を中心に、歯科治療・クリーニングを受けることができる
- ✅ セルフケアと定期的な歯科受診の組み合わせで、歯周病の予防・改善が期待できる
- ✅ よく歯科では全身状態を把握した上での医科歯科連携による安心の歯科診療を提供している
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妊娠中のお口の悩みは、よく歯科にご相談ください
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⚕ 院長 伊藤 翼(いとう よく)より
私は大学病院や尾道総合病院にて、17年間口腔外科の治療に携わってまいりました。その経験をもとに、妊婦さんのお口の問題も、全身の状態をふまえて丁寧に対応するよう心がけています。
歯周病は「口の中だけの問題」ではありません。お母さんのお口の健康が、赤ちゃんの健康にもつながっていきます。「妊娠中だけど歯が気になる」「歯ぐきが腫れてきた」といったことがあれば、ひとりで抱え込まずにぜひご相談ください。広島県福山市松永町で、地域の皆さんのお口と全身の健康づくりに貢献できるよう、誠心誠意診療を行ってまいります。